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病に倒れた霊夢の病床に、

幽香は鶏頭の花を持ってきた。

まだ花を咲かせていない鶏頭を

軒先に植えて彼女は微笑む。

「ねえ霊夢。

夏を、夏を楽しみになさいな。

赤い、本当に赤い

素敵な花が咲くからね。

異様な美をたたえた、

それはそれは美しい花が、ね」

鶏頭に託されたモノ

幽  香  の 想  い

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